【那覇支局】第101回全国高校野球選手権沖縄大会(主催・県高校野球連盟ほか)の開会式が22日午前、沖縄セルラースタジアム那覇で行われた。曇り空のなか、小禄高吹奏楽部による演奏に合わせて宮古、宮古総合実業、宮古工業など全64校の選手たちは力強い行進を見せた。前回大会を制した興南の金城英佑主将から優勝旗が返還され、南部農の大城優一朗主将が元気いっぱいに選手宣誓した。7月21日の決勝戦まで約1カ月間の熱戦が繰り広げられる。
大会第1日目となる22日、3球場で6試合を予定していたが雨のためすべて順延となり、23日に予定されていた宮古、宮古総実、宮古工の試合も雨の影響で順延となった。
夏の甲子園を目指した戦いに向け、宮古の豊原啓人監督は「春季大会敗退後、強豪校との練習試合で大きな収穫を得た。その後の宮古交流試合では自信になる戦い方ができた。練習で培ってきたことを試合でできるかが勝負。すべての力を発揮し、1戦1戦思い切り戦いたい」と抱負を語った。

宮古工業の前川等監督は「部員10人と少ない中でも日々、切磋琢磨し秋季、春季と良い成績を収めることができている。4月に赴任してわずかな時間しか関われていないが、素直な気持ちで野球に取り組んでいる姿は心強いものがある」と話した。

宮古総実の大嶺真監督は「3年生を軸に少人数でも勝負できるよう練習を積み重ねてきた。その成果を今大会で発揮したい。1球に対して全員でプレーすることをチームテーマとしている。OB、保護者、地域、学校含めて『チーム宮古総実』で大会に挑みたい」と意欲を見せた。